全国に18,000店舗以上を展開するローソンでの仕事探しは、日本の小売業界に入るための主要な方法の一つとなっています。
日本に住む外国人で、しっかりとした体制や研修、語学の実践環境を求めている方には、一度検討してみる価値があります。
このガイドでは、応募方法や準備しておくべきこと、他の大手コンビニチェーンとの比較について、実践的にご紹介します。

仕事内容と日常業務
清潔な環境と親切なサービスで知られており、地元の人々だけでなく、外国人の方々にもアルバイトや正社員の仕事を探す場として人気があります。
ローソン店舗での主なポジション
多くのローソン店舗では、主に以下のようなエントリーレベルの職種で外国人スタッフが採用されています。
- レジ・接客
- 商品の品出し・在庫管理
- お弁当などの簡単な調理・温め作業
- 清掃・ごみの分別
これらの業務には事前の経験は必要なく、初日から現場で丁寧な研修を受けることができます。
ローソンでは早朝・日中・夕方・深夜といった柔軟なシフトがあり、ライフスタイルに合わせて働けます。
深夜シフトは18歳以上が対象で、時給が高めに設定されているのが一般的です。勤務時間は店舗や自身の希望により、1回あたり3〜5時間程度となっています。
ローソンのコンビニ給与
基本時給は勤務地によって1,050円〜1,250円が一般的です。東京・大阪・横浜など都市部では1,200円以上が多く見られます。
地方や人口が少ないエリアでは1,000円〜1,050円からのスタートが一般的です。
深夜手当(22:00〜翌5:00)は、基本時給に25%増が加算されます(例:時給1,250円の場合、約1,562円)。
一部のフランチャイズ店では、年末年始やお盆などのシフトに特別手当が支給される場合もありますが、全店で実施されているわけではありません。
収入例
1日5時間 × 週5日 × 時給1,100円 = 月約110,000円
夜勤の場合は、勤務時間や手当によって月130,000〜160,000円程度稼げることもあります。
ローソンでの従業員特典
電車やバスの交通費は一部または全額支給されることが多く、上限が設けられている場合もあります。ローソンの制服(帽子、エプロン、シャツ)は無料で貸与されます。
長時間勤務の場合、一部店舗ではローソンの食事が割引になることもあります。
週20時間以上、かつ安定した雇用のあるパートタイマーは社会保険(健康保険、年金、雇用保険)に加入できます。
契約更新は通常3カ月または6カ月ごとに行われ、多くの長期パートタイマーは1年以上勤務しています。
応募に必要な条件
ご応募には、以下の条件を満たしている必要があります。
- 有効な在留カードを所持し、日本国内に居住していること
- 就労可能なビザをお持ちであること(例:留学、配偶者、家族滞在、ワーキングホリデーなど)
- 夜勤の場合は18歳以上であること
- 日本語で基本的なコミュニケーションができること(JLPT N3相当以上推奨)
必要事項
申込書では以下の情報をご記入いただきます:
- 氏名、住所、連絡先
- 国籍および在留資格
- 日本語能力試験(JLPT)のレベル
- 日本での居住年数
- 希望する勤務時間・勤務日
すべての面接および電話でのやり取りは完全に日本語で行いますので、会話力が必須です。
ローソンへの応募方法:ステップごとに解説
ローソンのコンビニで仕事を探したい場合、次の2つの方法があります。
オンラインポータルの利用方法
ローソンでは、専用の採用サイト「ローソンクルー」をご用意しています。ご利用方法は以下の通りです。
- サイトにアクセスし、ご希望の言語を選択します。
- 都道府県や地域で検索し、勤務可能な店舗を探します。
- シフト時間、時給、仕事内容を表示した求人一覧を閲覧します。
- 「応募する」をクリックし、詳細な応募フォームに必要事項を入力します。
- 応募後、面接日程調整のために(日本語で)電話やメールでご連絡が届きます。
店頭での応募
店頭でもご応募いただけます:
- お近くのローソン店舗へ行く。
- スタッフに「アルバイト募集していますか?」と尋ねる。
- 写真付きの履歴書を印刷して持参し、提出する。
- 店舗によっては、その場で面接を行う場合もあります。
面接と入社までの流れ
ローソンでの求人に応募するには、日本語のみで行われる面接を受ける必要があります。
面接では、応募理由、勤務可能な曜日や時間、シフトの柔軟性、過去の経験や研修(任意)について聞かれます。
日本語能力とコミュニケーション力が重要です。
よくある質問例:「なぜローソンで働きたいですか?」「どのくらい日本に住んでいますか?」
オリエンテーションと研修
経験豊富なスタッフと一緒に、トレーニングシフトを通じて段階的に指導を受けられます。多言語対応のPOSシステム(中国語、英語、ベトナム語に対応)も利用可能です。
制服や印刷されたマニュアルが用意されているため、ローソンは初めての方も安心して働けます。特に都市部の店舗では、他にも多国籍のスタッフが在籍しており、働きやすい環境です。

ローソン vs 他社コンビニ比較
各ブランドは似たような初心者向けの職種を提供していますが、言語要件や研修サポート、外国人への受け入れやすさに違いがあります。
特徴 | ローソン | ファミリーマート | セイコーマート | デイリーヤマザキ |
---|---|---|---|---|
応募方法 | オンライン(都道府県別) | オンライン/店頭 | 店頭/地域限定 | 店頭 |
多言語対応レジ(POS) | あり(英・中・ベトナム語) | あり(英・タガログ語・中) | ほとんど対応なし | 基本的に日本語のみ |
研修サポート | 体系的・多言語サポート | 体系的・日本語のみ | 地域対応型 | 最小限 |
外国人スタッフの受け入れ | 都市部で高い | 全国的に高い | 北海道以外は珍しい | 低い |
日本語要件 | JLPT N3相当または会話ができること | JLPT N3推奨 | JLPT N2以上が望ましい | JLPT N2~N1 |
シフトの柔軟性 | 高い(夜勤・週末) | 高い | 普通 | 限定的(日中中心) |
時給(地域により異なる) | ¥1,050~¥1,250 | ¥1,050~¥1,250 | ¥960~¥1,100 | ¥960~¥1,150 |
都市部の店舗数 | 多い | 多い | 少ない(北海道中心) | 少なめ~普通 |
ローソンは、充実したオンライン応募システム、手厚い研修制度、多言語対応POSシステムが特長です。
ファミリーマートは、ローソンとセブンイレブンの中間的な存在で、柔軟な採用と一部多言語対応が魅力です。
セイコーマートは北海道中心の地域密着型で、現地採用が主、外国人の採用は少なめです。
デイリーヤマザキは通常、より高い日本語力(JLPT N2~N1)を求められ、研修サポートがほぼないため、外国人の採用はほとんどありません。
ローソンで働くメリット・デメリット
メリット
- 地域ごとに簡単にオンライン応募ができる
- 多言語対応のPOSレジで新しいスタッフも安心
- シフトの融通がきき、アルバイト勤務も可能
- 日本語力アップのきっかけとして最適
- 外国人に優しい店舗が多い
デメリット
- 面接や電話はすべて日本語で行われる
- 店舗によって雰囲気や経験が大きく異なる
- 地方の店舗では時給がやや低めの場合がある
- 一部ウェブページは英語対応が限られている
まとめ:ローソンで仕事を見つけよう
ローソンは、日本でリテールの仕事を探している外国人の方にしっかりとしたサポート体制を提供しています。
全国に数千店舗あり、明確な業務内容や多言語対応のツールも充実しているため、日本語力を身につけながら収入を得たい方には良いスタート地点です。
やる気を持って日本語でコミュニケーションを取りながら働く意欲があれば、ローソンは日本のコンビニ業界に入る最適な道かもしれません。